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2022.12.01

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ワークライフバランス

春からの新生活をポジティブにイメージ

子供の入園・入学、ママの仕事復帰に向けての不安解消!

4月の入園を控え、「まだおむつがとれていないけど大丈夫かしら」、入学を控え「文字が書けておいたほうがいいの?」、ママの仕事復帰を控え「子育てと両立できるかしら」「パパは協力してくれる?」... など、悩みはつきないものです。「りんごの木子どもクラブ」代表の柴田愛子先生に、入園・入学準備のポイント、春からの仕事復帰に向けての心構えについて聞いてみました。

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柴田愛子先生

Aiko Shibata

「子どもの心に寄り添う保育」をモットーとする保育施設「りんごの木子どもクラブ」代表。保育者。子育て支援施設や幼稚園、保育園などでも講演。著書に『それは叱ることではありません』(PHP研究所)など多数。
https://ringono-ki.org/top.htm

入園編

この時期にいちばん大切なのは、「入園、楽しみだね!」という言葉。わが子の“できないこと”でなく“できること”に目を向け、前向きな言葉で入園前の日々を楽しく過ごしましょう。

登園の時、泣かれたらと思うと不安になります。

入園当初、ママと離れる時に大泣きする子も多いですが、初めて親と離れて過ごすのだから当たり前。でも子供は意外とたくましく、離れる時は泣いていても、ママがいなくなるとスイッチが切り替わり、元気に遊び始める子もいます。登園時の保護者の対応については、「泣き止むまでそばにいてもOK」など、園の大まかな方針があることが多いもの。まずは園にまかせることから始めてみましょう。

まだおむつがとれないのですが大丈夫でしょうか?

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2、3歳の頃におむつがとれる子は多いようです。でも、おむつをとることに必死になり「そんなことでは幼稚園にいけないわよ!」などと叱っていては、園に対してマイナスなイメージを抱いてしまいます。おしっこが出る時のしぐさを観察し、タイミングを計ってトイレに連れていきましょう。おむつがとれていなければ「まだおむつなんです。よろしくお願いします」と園に伝えればいいのです。

入学編

新しい人間関係がスタートする時期だからこそ、「僕は(私)○○がしたい」「トイレに行きたい」など、自分の気持ちを言葉で表現できるようなコミュニケーション能力を身につけておくと安心です。

入学までにひらがなを書けるようにしておいたほうがいいですか?

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年長児くらいになるとひらがなに興味を持ち始める子もいますが、興味を持たない子もいます。ひらがなは小学校の授業でしっかり習いますので、今書けなくても心配ありません。最低限、自分の物と人の物が区別できるよう、自分の名前だけは読めるようにしておきましょう。ひらがなに興味を抱き、「この字はなあに?」と聞いてきたら、どんどん教えてあげましょう。

保育園に比べると学童保育の預かり時間が短くなり、仕事との両立が心配です。

大変なことも多いでしょうが、パパや祖父母に協力してもらう。ファミリーサポートを利用するなど検討を。どうしてもの場合には、同じ保育園のママや近所のママなど信頼できる大人同士のネットワークを再確認し、「学童のお迎えに間に合わない時は、同じマンションのママ同士で助け合う」のも一案です。

ママの仕事復帰編

「後回しにできることは後回しにする」「今やらなくてもいいことは省く」など、適度に肩の力を抜くことが大切です。パパをはじめ周囲の協力を仰ぎながら、育児と仕事の良いバランスを見つけていきましょう。

春から仕事に復帰。子供にいつ、どのように伝えたらいいですか?

あまり早く伝え過ぎても子供は忘れてしまったり、逆に心配しすぎることもあります。幼稚園や保育園の場合は入園の2週間くらい前、小学校の場合は入学の1~2ヵ月前くらいに伝えましょう。伝える時に大切なのは、仕事を始めることにうしろめたさを抱き、「子供がかわいそう」と思わないこと。「ママ、4月からお仕事始めるんだ。一緒に頑張ろうね!」と、明るくシンプルに伝えるのがいちばんです。

パパの協力はどのようにあおげばよい?

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仕事がスタートすると、これまでママがやってきた育児や家事を同じようにこなすのは難しくなってきます。最近は共働き夫婦が増え、朝スーツ姿で子供を連れてくるパパも増えてきました。パパの性格や家事経験にもよりますが、育児や家事のどの部分を主体的に協力してもらえるのかを相談し、役割分担を。子供が体調を崩した時の対策も、事前に練っておきましょう。

イラスト/犬塚円香 取材・文/長島ともこ
※この記事は「miku」47号掲載のものです。※画像はすべてイメージです。